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《ルカの福音書 2章8-20節》
【 Happy Christmas! 】
クリスマスはキリスト教設立当初にはなかったお祭りでした。
紀元後200年頃ヨーロッパ全体にキリスト教が伝わっていきましたが、当時12月25日にはヨーロッパ全域に渡って多くの人々が信じていた太陽神の祭りがありました。
そこで昇りゆく太陽と救い主として地上に現れたイエス様とを置き換えて祝ったのです。クリスマスは、キリスト教化を進めるために生まれたお祭りでした。
こんにちクリスマスは人種・国境・宗教の壁を超え、世界中あらゆる人々がお祝いするお祭りになりました。
いまから2000年前に史上初のクリスマスをお祝いしたのは、ルカの福音書によれば、羊飼いたちでした。
彼らの生活といえば、羊を追い、餌である新たな牧草地を求めて北へ南へ東へ西へと移動する人々であり、彼らに定住地はありませんでした。
ルカ2:1-2には救い主誕生のとき皇帝アウグストが住民登録をせよという勅令を出した、とあります。
国家財政のため皇帝は税を徴収するにあたり、一人当たりいくらの税を徴収すべきか計算するために住民調査を始めたのでした。
ところが羊飼いたちは定住地を持たないので住民登録の対象にはなっていません。
そのように、社会生活を営む人々の数にすらカウントされない人々…社会から置き去りにされた人々に、ルカの福音書はスポットを当てています。
そんな人々のところへも救い主は救いをもたらしてくださる、幸せを運んでくださると、約束しています。
イエス様は、ある特定の人々のためだけに来てくださったのではありません。
あらゆる環境、あらゆる状況にある人々のために来てくださいました。
クリスマスをどうお祝いするかは、個人の自由ですが、救い主がどんなお方か、私たちのために何をしてくださったのか、は一つです。
その意味を知り、「メリークリスマス!」とお祝いをしましょう。