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【迷信に惑わされるな!】
エルサレムの羊の門と呼ばれる門の近くに、5つの回廊に囲まれたベテスダと呼ばれる池がありました。
「あわれみの家」という意味ですが、注解にあるように「ベテサイダの池」と訳される文献もあり、ベテサイダだと「オリーブの家」となります。
さて、この池は自然現象によって時々泡立ち、渦を巻くことがありました。
この現象が起こった瞬間池に飛び込むと、どんな病気も癒されると信じられていて、多くの病人が池の周りでこの現象が起こるのを待っていました。
そこには実に38年間も癒されたいと願い、最初に飛び込もうとしている男がおり、イエス様は彼に「良くなりたいか?」とたずねます。
病人にしてみれば、「当たり前だろう。だからこそ38年間最初に現象が起こった時に飛び込むためここにいるんだ」と言いたいでしょう。
でも恐らく彼は心の底で「どうせ病気の自分は最初に飛び込むことなどできない。俺はもうだめだ」と思っていたのではないでしょうか。
イエス様は彼に「床を上げて歩きなさい」と言いました。
すると彼は歩けるようになりました。
ベテスダの池のような奇蹟の泉などの伝説は世界中至る所にあります。
現代人の私たちにはどれもこれもうさん臭い話に聞こえます。
迷信といえるでしょう。
私たちにとって最も大切なことは、迷信などに惑わされず、しっかりとイエスキリストを信じる信仰に生きるということです。
イエス様は14節でこの男に「もう罪を犯してはなりません」と言いました。
私たちは罪人ですから、罪を犯します。
しかし迷信に惑わされず、神様の教えにしっかり従って生きることを心がける…それが魂と肉体からなる私たちのいのちにとって、最も重要なことです。
主を信じることで、すでに魂の病は癒されました。
肉体の弱さも、神様はきっと癒してくださいます。
信じて、従って歩んで行きましょう。