ーイエス様の愛に守られて!救いの大安売りー
使徒ヨハネによると、今日の箇所にあるイエス様の言葉はイエス様が一般の人々に対して語った最後の教えです。
この出来事の後もイエス様は弟子たちには教えを語ります。
また捕らえられた時ピラトやユダヤ教指導者たちにも語りましたが
大勢の一般市民に語られるのはこれが最後となります。
この教えはイエス様の地上生涯の基本であり本質でもあります。
イエス様がこのとき語った教えは
「イエス様と向き合うことは神と向き合うことであり、イエス様に聞くことは神に聞くことであり、イエス様を見ることは神を見ることである。つまりイエス様と出会い、イエス様を知ることで人間は神を知ることができる」
ということです。
この教えを語るとき、イエス様は44節にあるとおり大声で話されました。
私たちは普通、大声でものを言う、ということはあまりないと思います。
大声を出すときは何か急を要する緊急事態の時です。
イエス様が大声を出された時も同様です。
聖書によればイエス様は生涯の中に5回、大声で教えられました。
1、十字架上で最後の言葉を発せられた時(マタイ27:50)
2、仮庵の祭りが近づいた時(ヨハネ7:28)
3、仮庵の祭りで宮で教えられた時(ヨハネ7:37)
4、ラザロを墓の中から呼び出した時(ヨハネ11:43)
5、今日の箇所(ヨハネ12:44)
なぜイエス様は大声で語られたのでしょうか。
いずれの状況も特に聞こえにくく大声を出さなくてはならない
というわけではありませんでした。
重要なことを伝えるために大きな声を出しておられたのです。
その内容はイエス様の生涯について基本的本質的なことでした。
イエス様は人間と同じ肉体を持っておられましたが、神ご自身です。
神の教えに従わない人を裁くためではなく救うために来られました。
イエス様と共に歩む人は暗闇の中で右も左も分からないような状況に陥ることはなく、
安心して歩むことができます。
私たちは神の教えに従えず守れない情けない生きものですが、
神は罰せず裁かずに、赦し受け入れてくださいます。
神の恵みに感謝し、安心して喜びながらイエス様と共に人生を歩みましょう。