箴言 11章8−13節
8) 正しい人は苦しみから救い出され、彼に代わって悪しき者がそれに陥る。
9) 神を敬わない者は、その口によって友を滅ぼし、正しい人は、知識によって助け出される。
10) 町は、正しい人の繁栄に小躍(こおど)りし、悪しき者が滅びると、喜びの声をあげる。
11) 直(す)ぐな人の祝福によって、町は高く上げられ、悪しき者の口によって、破壊される。
12) 隣人(となりびと)を蔑(さげす)む者は良識がない。英知(えいち)のある者は沈黙を守る。
13) 人を中傷して回る者は秘密を漏らすが、霊が忠実な人は事を秘める。
(聖書 新改訳2017/©︎2017 新日本聖書刊行会)
今の時代、個人情報は本人の承諾なしで公にすれば法律で裁かれます。
個人情報は財産と同じで守られているものだからです。
世の中には人のうわさ話がやたら好きな人たちがいるものです。
人間はそもそもうわさ話が好きなのです。
でもどうして人間はうわさ話が好きなんでしょうか?
心理学者たちの研究によると、人間はもともと知恵を求めて生きる生物で、うわさには人が集団で生きるための知恵が隠されているために、好き嫌いに関係なく私たちはうわさ話を求めてしまうのだそうです。
アメリカのコミュニケーション学の権威スーザン博士は「うわさ話は、直接知らない人を知ることができる重要な方法だ」とまで述べています。
大勢の人々が共に生活するために、少しでも個々を理解しようと、人間はうわさ話をするようになったようです。
私たちの先祖はうわさ話によって生き抜いたと言っても過言ではありません。
ですから、すべてのうわさ話が悪いのでなく、うわさ話には良いものと悪いものがあることを覚えておかなくてはなりません。
良いうわさ話は人の徳を高めます。
人の良い部分について語る、人をほめたたえるうわさです。
悪いうわさは、箴言の教えのように他人を中傷し足を引っ張るうわさです。
それでも近年では個人情報保護の立場から、良いことであっても軽率に言いふらすべきではないと言えるでしょう。
そのような中でさえ人を中傷するような噂を流す人は、その人自体が信頼のおけない人であるということになります。
人のプライバシーを尊重しましょう。
どんな人にも尊敬の念を抱くことを、私たちは忘れてはなりません。
うわさ話に花を咲かせる人でなく、人のプライバシーついて沈黙を守ることのできる人になりましょう。
〜【個人情報保護】 箴言 11章8 〜13節