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【ヨハネによる福音書 6章60-71節】
ー中身が重要ー
イエス様はご自分を『天から下って来たパンであり、このパンを食べる者たち、私の肉を食べ血を飲む者たちは永遠のいのちを得る』とおっしゃいました。
文字通りに受け取ると荒唐無稽で人喰い人種のような話です。
イエス様に付き添ってきた多くの弟子たちは、イエス様のこの言葉を聞いて『ひどい言葉だ。そんなことを誰が聞いておられようか』と言って離れて行きました。
聖書を読む時には、聖書の言葉が私たちに教えようとしている霊的な意味に心を向けてそれを読み取らなければなりません。
「聖絶」などもそうです。文字通り受け取れば「皆殺し」ですが、神様は信じる者たちに「忠実に完璧を目指して従いなさい」と教えておられるわけです。
イエス様は「いのちは魂と肉体とから成り、肉体のいのちはやがて終わりが来るが魂は永遠に生き続ける。肉体はやがて朽ち果ててしまうのだから、肉の欲を満たしてもすべて消えてなくなってしまう。だから魂のために栄養を取り、魂を満たしなさい。」とおっしゃっているのです。
人間はこの世に生きているとどうしても自分の欲求を満たしたいと思い、そのことに一生懸命になります。
しかし何事も肉欲ではなく魂のために神を第一とするとき、魂は潤い、充足感を得ることができます。
嫌なことも、無意味と思えることも神様が求めておられるなら大切にすべきです。
そのうちの一人はイエス様を裏切るのですが、神にとっての最善の行いをするためには、神ご自身、裏切り者をも選ばれます。
そこにも奥深い霊的な意味があるのです。
聖書の言葉のうわっ面だけ読むのではなく、そこに込められた霊的な意味を読み取りましょう。