《 ホセア書 3章1-5節 》
同時期の南ユダ王国ではイザヤが活躍していた、そんな時代の人です。
彼の活動した時代のイスラエル王国はヤロブアム2世王の時代で、北イスラエル王国の末期でした。
北イスラエル王国がアッシリヤによって滅ぼされるまでの間、ホセアは神の言葉を人々に取り次ぎました。
ホセアは、神によって預言者として召し出されたというよりも、不遇な境遇の中で自分が預言者として働かなければならないことに目覚めた人物、という方が当たっているでしょう。
北イスラエル王国は、ヤロブアム2世が王位に就いてから、驚異的な繁栄を遂げます。人々は経済的にも精神的にも満たされて潤ったのですが、そんな社会でホセアだけは恵まれない人生を送っていました。
彼は優秀だったのに、妻は彼を裏切って放蕩を続け、二股、三股、四股と、夫がいるにもかかわらず家に帰らず、別の男と遊び呆けて過ごす毎日でした。
そんな恵まれない境遇の中で、ホセアは「偶像礼拝に走るイスラエルの民は神を裏切っている。やがて神の裁きを受けることになる」とメッセージを伝えます。
しかしやがて「神はイスラエルの民を見放すのではなく、愛しておられる。愛しておられるからこそ、まっとうな歩みをするように人々を教え、諭し、導いてくださるのだ」ということを学びます。
そして自分自身も赦しの人として妻に接し続けました。
イエス様も「赦すことは愛である」と教えてくれています。
私たちは自分を裏切り、ひどい目に合わせる人をどこまで赦すべきなのでしょう。
聖書は「永遠に許さなくてはいけない」と教えています。
どこまでも忍耐し、永遠にいつまでも赦し続ける。つまり、愛し続ける人になりましょう。
・・・「兄弟が私に対して罪を犯した場合、何度まで赦すべきでしょうか?」イエスは言われた。「7度まで、などとは私は言いません。7を70倍するまで、と言います。」マタイ18章21-22節・・・