【慌てず落ち着いて】
《 使徒の働き 27章35-44節 》
暴風で船が漂流して沈没の危険が迫る中、船に乗り合わせた人々は船員も兵士もみな恐怖におののいていました。
パウロは「全員いのちを奪われることはない」という神の言葉をみなに伝えて励まし、神に感謝をささげたのちパンをとり、悠々と食事を始めました。
これを見て、船に乗り合わせていた人々全員が元気づけられて食事をとりました。
こうして落ち着きを取り戻すと、ひとりひとりが今何をすべきかに気づき、いのちを守るためまず積み荷を捨て始めます。
そして岩場で船がぶつかって破壊されるのを避けるため浜辺に船を近づけますが、運悪く浅瀬で座礁し、船は破損して浸水し始めてしまいます。
兵士たちは、パウロをはじめ連行している囚人を殺してしまおうと相談をはじめますが、百人隊長の固い意志によってその企みを封じられます。
そして全員で助け合いながら海に飛び込み、陸に上がることができました。
神の約束を信じて疑わない人は、パウロのようにいつでも冷静沈着で慌てることなく、神への感謝を忘れずに、なすべきことを行うことができます。
私たちは今の困難にも、慌てず、嘆かず、神の救いを信じて神の計画に期待します。
そして自分がやるべきことを責任をもって全うし、未来の神の恵みと祝福にあずかりたいと思います。
試練のあとには、必ず神の祝福があります。