【慌てず落ち着いて】
《 箴言 16章1-6節 》
数年前「平気で嘘をつく人」という本がベストセラーになりました。
確かに世の中には、いけしゃあしゃあと偽りを言って人を陥れたり、混乱させたりする人がいます。
それがふだん人から信頼されていない人なら警戒もしますが、意外にも立派で社会的地位のある人が嘘をついて人を困らせることがあります。
なぜ嘘をつくのか。
実は嘘をついている人自身が、自分が嘘をついているとは思っていないからです。その人の心の内側で嘘は真実になってしまっているからです。
これと同じようなことが言えるのではないかと思いますが、私たちは人生において、また直近の予定などで、計画を立てます。
計画を立てれば、立てたとおりにものごとを進めたいと思うものです。
今日の聖書の言葉…箴言16章3節には「あなたのしようとすることを主にゆだねよ。そうすればあなたの計画はゆるがない」とあります。
自分で立てた計画なら、頓挫したり失敗したりすることがあります。
しかし目に見えない未来のことはすべてご存知である主にゆだねる時、すべてがうまくいくのです。
未来の計画についても、私たちは、自分の立てたものが純粋な思いからの正しいものであると思い込んでいますが、実はそこに罪人である人間の邪念が入り込んでいます。
自分がしようとすること、したいと思うことを、自分の思いで遂行しているからです。
しかしそうではなく、主にゆだねるのです。
そもそも私たちは、神にいのちを与えられ、生かされているのですから。
「私の計画」ではなく「神の計画に従って生きること」を望むのです。
そうすれば、計画は揺るがず、神の恵みと祝福の下に生きることができます。