【詩篇 51篇1-9節】
ー頑固な汚れも、ホラこの通り!ー
通称ゴスペルとも言いますが、キリスト教信仰に基づく音楽です。
自分たちの置かれた奴隷という虐げられた立場を嘆き、苦しみからの救いを求めた、奴隷たちの宗教歌と言われています。
そのルーツは意外にも、奴隷商人たちが大西洋を渡ってアメリカ大陸へ奴隷を運ぶ途中、商品である奴隷が運動不足にならないように、渡航の間、定期的に船上でダンスをさせて歌わせたのが始まりと言われています。
白人から押しつけられたものだったのです。
白人からあてがわれた礼拝の時間。
これを白人は、奴隷たちを主人に従順に仕えさせるために、また奴隷たちはこの時間に自由と救いを求めました。
そして奴隷たちは、いつしか心からの救い主信仰を持つに至りました。
奴隷たちは白人から「あなたたちの罪があなたたちの肌を黒く汚している」と言われ、神が自分たちの罪を洗い流して雪のように白くしてくださることを願いました。
もちろん私たちの罪が、肌の色に現れるなどということはありません。
今日の聖書の言葉は、ダビデが神に赦しを求めた時の祈りの言葉です。
ダビデは忠実な部下であるウリヤを戦場で抹殺し、ウリヤの妻と不義密通したとき、神からその罪を指摘され自分の罪深さと薄汚さを悔みました。
そして自分の罪を認め、神に赦しを求めたのです。
私たちはみな罪人です。罪深い者たちです。
神は罪で真っ黒に染まった私たちの心を、おろしたてのYシャツのように真っ白に洗い流してくださるのです。
それはつまり、罪を赦してくださるということです。
頑固な汚れも、神の手にかかれば新品のようになります。
神に赦されていること、清められていることに感謝しましょう。