ー イエス様の十字架は、私たちに何をしてくれるか? ー
イエス様は、いよいよご自分がすべての人々の罪の赦しのために十字架にかかり、地上でのいのち、生涯を終えて天の御国へ戻られるのだということを淡々の弟子たちに語られました。
人間は誰もが何ごとをも自分中心に考えるので、弟子たちは、「なぜ主は十字架にかかっていのちを捨てなければならないのか」「なぜこの地上にいてはならないのか」「どうして御国へ戻らなければならないのか」「自分たちは一体どうなるのか」などと不安と不信が心の中を渦巻いたことと思います。
そんな弟子たちの心を見抜いて、イエス様は「わたしはあなたがたを捨てて孤児にはしません。わたしはあなたがたのところに戻ってくるのです」とおっしゃいました。
「孤児」というと今では両親を亡くして保護者がいなくなってしまった未成年を意味しますが、もともとは父親がいないことを意味していました。
さらに恩師を失った弟子や学生たちを指す意味でも使われていたそうです。
いずれにしろ、孤児は大切なものを失って寂しい思いをして日々を過ごさなくてはならないことから、イエス様は「そんなことはない。わたしは戻って来るのだから」とおっしゃったのでした。
神であるイエス様を征圧できるものはありません。
イエス様はいのちそのものであり、永遠に生き続けるお方です。
十字架も死も支配なさるお方です。
死に打ち勝って復活し戻って来られると同時に天に戻られますが、神として、救い主とは違った形で戻って来られるのです。
それが17節にあった「真理の御霊」です。
信じる者の心に澄んでくださるイエス様。
父なる神様と一体のお方です。
イエス様は永遠のいのちを持ち、永遠に生き続けます。
そのイエス様と一体の御霊が住まわれる私たちも、永遠に生きることができます。