【ダニエル書 8章1ー7節 】
ー 軍事力より強いもの ・愛ー
未来についての神様の預言は、今を生きる人間にはなんのことだかよくわからないことがあります。
今日の聖書の言葉は、8章1節にあるようにベルシャツァル王の治世第3年にダニエルが神様から見せられた幻ですが、ダニエルの生きていた時代から100年〜200年後の未来の世界情勢でした。
3−4節に「…一頭の牡羊が川岸に立っていた。それには2本の角があって、この2本の角は長かったが、一つは他の角よりも長かった。その長い方はあとに出てきたのであった。私はその雄羊が西や北や南の方へ突き進んでいるのを見た。どんな獣もそれに立ち向かうことができず、またその手から救い出すことのできるものもいなかった。それは思いのままにふるまってたかぶっていた」とあります。
こんな幻を見てもいったい何を意味しているのか、幻を見たダニエルも最初は分からなかったと思います。
そしてこのペルシャも5−7節にあるようにやはりさらに強い国家によって滅ぼされてしまうという歴史の事実があります。
このアレキサンダー大王の王国も彼の死後分割されて空中分解していくことになりました。
ロシアとウクライナの戦争でロシアが一方的に強大な軍事力を行使して領土を奪い取ろうとしていますが、どんなに強大な軍事力を持っていても永遠に支配し続けることなどできません。
ものの数百年でさらなる力に屈しなければならないということを歴史が証明しています。
永遠の強さは優しさすなわち愛です。
神の愛だけが人を支配し、人の心を引きつけます。
神の愛に引きつけられて「愛」という強さで仕える人になりましょう。