あなたを癒すもの

礼拝メッセージ ー聖書のことばを、一緒に。

別れても好きな人

サムエル記 第二 19章31-39節

31)一方、ギルアデ人バルジライはロゲリムから下(くだ)って来た。そして、ヨルダン川で王を見送るために、王とともにヨルダン川まで進んで来た。32) このバルジライは、たいへん年をとっていて八十歳であった。彼は王がマハナイムにいる間、王を養っていた。非常に裕福な人だったからである。33) 王はバルジライに言った。「私と一緒に渡って行ってください。エルサレムの私のもとで、あなたを養います。」34) バルジライはは王に言った。「王様とともにエルサレムへ上(のぼ)って行っても、私はあと何年生きられるでしょう。
35) 私は今、八十歳です。私に善し悪しが分かるでしょうか。しもべは食べる物も飲む物も味わうことができません。歌う男や女の声を聞くことさえできません。どうして、この上、しもべが王様の重荷になれるでしょう。
36) このしもべは、王様とともにヨルダン川をほんの少しだけ進んで参りましょう。王様は、そのような報酬を、どうしてこの私に下さらなければならないのでしょう。37) このしもべを帰らせてください。私は自分の町で、父と母の墓の近くで死にたいのです。ご覧ください。ここに、あなたのしもべキムハムがおります。彼が、王様と一緒に渡って参ります。どうか彼に、あなたの良いと思われることをなさってください。」
38) 王は言った。「キムハムは私と一緒に渡っていけばよい。私は、あなたが良いと思うことを彼にしよう。あなたが私にしてほしいことは何でも、あなたにしてあげよう。39) こうして民はみなヨルダン川を渡り、王も渡った。王はバルジライに別れの口づけをして、彼を祝福した。それで、バルジライは自分の町へ帰って行った。

 

                                  

(聖書  新改訳2017/©︎2017 新日本聖書刊行会           

 

私たちは有限の世界に生きています。

 

いつか肉体の動きが止まり、地上のいのちの終わりの時が来ます。

 

愛する人、親しい人々との別れの時がやって来ます。

 

また生きている間でも、生活環境や立場の違いから、別れを体験することがあります。

 

しかし別れは、お互いの関係を断ち切ることではなく、消滅するものでもありません。

 

友情そして愛は変わらず、いつまでも続いていくものです。

 

神が与えてくださった友好関係を大切にして、忘れず、いつまでも持続していきたいものです。

 

     

 

バルジライはギルアデの人で、アブシャロムが謀反(むほん)を起こしダビデが宮殿を出て逃亡を始めたとき、いち早く食糧を携えてアモン人のショビ・マキルとともにダビデを支援にきた人物です。

 

困っている時に、頼まないのに助けに来てくれる。

 

これほどありがたいことはないわけで、ダビデにとっては恩人です。

 

反乱を鎮圧したダビデは、世話になったバルジライに恩返しをしたいと思い、一緒にエルサレムへ行って暮らそう、と持ちかけます。

 

しかし年老いたバルジライはこれを固辞し、代わりに息子のキムハムをダビデに仕えさせるために送り出しました。

 

 

仲の良い友人や愛する家族との別れは必ずあります。

 

しかし遠く離れることになっても、また地上で二度と会えなくなっても、友情や家族の関係がなくなってしまうわけではありません。

 

私たちには永遠のいのちがあります。

別れは決して終わりではありません。

 

再会を期待し、いつまでも相手のことを忘れずに覚えて祈り合える関係でいましょう。

 

 
 

*人名・地名等の表記は最新版の新改訳聖書2017にできる限り則っています

 

 

【 別れても好きな人 】 サムエル記 第2 19章31−39節 〜