あなたを癒すもの

礼拝メッセージ ー聖書のことばを、一緒に。

誠実に、そして正しくあれ

ダニエル書   1章8-16節

8) ダニエルは、王が食べるごちそうや王が飲むぶどう酒で身を汚(けが)すまいと心に定めた。そして、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官(かんがん)の長に願うことにした。9) 神は、ダニエルが宦官の長に恵みとあわれみを受けられるようにされた。10) 宦官の長はダニエルに言った。「私は、あなたがたの食べ物と飲み物を定めた王を恐れている。あなたがたの顔色が同年輩の少年たちよりもすぐれないのを、王がご覧になるのは良いことだろうか。あなたがたのせいで、私は王に首を差し出さなければならなくなる。」11) そこでダニエルは、宦官の長がダニエル、ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤのために任命した世話役に言った。12) 「どうか十日間、しもべたちを試してください。私たちに野菜を与えて食べさせ、水を与えて飲ませてください。 13) そのようにして、私たちの顔色と、王が食べるごちそうを食べている少年たちの顔色を見比べて、あなたの見るところにしたがって、このしもべたちを扱ってください。」14) 世話役は彼らのこの申し出を聞き入れ、十日間、彼らを試した。15) 十日が終わると、彼らは、王が食べるごちそうを食べているどの少年よりも顔色が良く、体つきも良かった。16) そこで世話役は、彼らが食べるはずだったごちそうと飲むはずだったぶどう酒を取り下げ、彼らに野菜を与えることにした。

 

                                  

(聖書  新改訳2017/©︎2017 新日本聖書刊行会           

 

バビロンへ捕囚にとられたダニエルは、バビロン王ネブカデネザルから生活のすべてを与えられました。

 

そしてバビロンの文化や教養を身につけるための教育を受け、王に養われることになリました。

 

バビロンの教育を受けることも、名前をバビロン風に変えることも、ダニエルは厭(いと)わなかったのに、食べ物だけは王の与えるごちそうを拒否しました。

 

それにはいくつかの理由があります。

 

1つは、王が与えるごちそうには多種類の動物の肉があったからです。

旧約聖書の時代には食べてはいけない動物の肉がレビ記に記されていて、いうまでもなく食べれば神の教えに反することになったからでした。

 

もう1つは王のごちそうはバビロンの偶像に供えられたものだったからです。

異教の神に供えられたものが〝自分たちを汚す〟と考えたからでした。

 

そしてもう1つ、ーーー実はこれが最も大きな理由であったと考えられますが、それは食べものを与えられて王に養われているという負い目によって、将来王に仕えることになったとき、主張すべきことが誠実にいつも正しく言えなくなるかもしれない、という恐れでした。

 

自分たちが置かれた状況が不透明であるにせよ、将来、異教の神々を信じる異民族の王に仕えることも、すべて自分が崇める神のなさったこと。

まず、神に仕えることが第一であり、王に仕えることも神がなさったことだから、神の言葉を、たとえバビロンの王にとって不快なことであっても、それを伝えなければならないのです。

 

そのためには、「魂は自由でなくてはならない」と考えたからでした。

 

ダニエルとユダヤからやって来た3人の少年たちは、野菜だけで10日間のお試し期間を過ごしました。

 

それでも10日目の健康チェックでは他の少年たちに比べ、誰よりも血色が良かった、とあります。 

 

しい動機に基づいて行動すれば、神様は私たちを守り、必ず良い方向へと導いてくださいます。

 

誠実・正しさ・神への純粋な思いは、将来神様の祝福を頂くための備えでもあります。

 

将来のために、日々備えをしましょう。



 

*人名・地名等の表記は最新版の新改訳聖書2017にできる限り則っています

 

 

【誠実に、そして正しくあれ】 ダニエル書 1章8−16節 〜