＊使徒の働き23章9－18節＊
パウロは、過激派ユダヤ人たちからユダヤ教の教えを冒涜していると決めつけられ、いのちを狙われる窮地に立たされましたが、神様はユダヤの支配者であるローマ帝国の百人隊長や千人隊長を用いてパウロの命を守ってくださいました。
もちろんパウロは神様が助けてくださることを信じていましたが、信じているから神にすべてを委ねて自分は何もしないでいた、というわけではありません。
自分自身も人間的努力を怠りませんでした。
ユダヤ教原理主義者のそもそも持っている対立を利用し、サドカイ派とパリサイ派に論争の提題を投げかけ、彼らの間に対立を起こさせました。
私たちも信仰者として神に委ねることは大切です。が、だからといって何もしなくてよいのではありません。
人間としてのできる限りの努力を怠ってななりません。
それでも、興奮して危害を加えようとする過激派ユダヤ人に、パウロは恐怖を抱いたことと思います。
私たちが恐れを抱くとき、不安を感じるとき、神様はすぐ近くにいて励ましてくださいます。
神様の励まし、家族や友の励ましは、勇気と力を与えてくれます。
また忘れていた使命を思い出させ、ひるんだ気持ちを奮い立たせてくれます。
パウロは、多くの人から励ましを受けました。
励ましは力を生み出します。
私たちも、神様から励まされて力を得ます。
私たち自身も励ましを与える人になりましょう。
そして、神に委ね、神を信頼すると同時に、自分のできることを、努力を惜しまない人になりましょう。
