【乗り換えを間違わないように】
《 使徒の働き 27章1-13節 》
パウロは、いよいよカイザルの尋問を受けるためにローマへ向かって出発します。
公式には連行されていくわけですが、パウロにとっては彼の夢であり、目標に向けての大きな前進でした。
「カイザルの前でイエスキリストの十字架の福音を語る」・・・これはパウロが神から与えられた使命を実現させる旅でした。
世界がグローバル化して小さくなったと言われる現代でも、東京と世界のすべての都市が直行便で結ばれているわけではありません。
ましてや小さな船が旅の主流であった2千年前です。
小さな船で直線距離2500㎞ほども離れたユダヤ-ローマ間をダイレクトで行くことなどできませんでした。
何度も船を乗り換えて旅を続けなくてはなりません。
それは決して楽なものではなく、そこには多くの苦難がありました。
しかし行く先々には出会いがあり、人々との交流があり、また一緒に旅をつづける者たちとの人間関係や様々な交流があったことが想像できます。
人生は旅路です。
乗り物を乗り換えて目的地を目指し、時々はなかなか前に進めないこともある。
また危険を避けて休まなければならないときもあります。
人によっては、人目を避けて隠れるようにして時を過ごすこともあるでしょう。
でも目的地が分かっていれば、そこへ向けて辛いことも辛抱し、頑張ることができます。
そして信仰者にとって大切なこと。
それは、友・知人・親族の助言に耳を傾けることも大切ですが、なんといっても神様の言葉に従うことが最も重要です。
神様の言葉を大切にして歩めば、いつか必ず目的の地へたどり着くことができます。
目的地は分かっていますか?
神の声に耳を傾けていますか?
慌てず、惑わされずに、神様に導かれて生きてゆきましょう。