あなたを癒すもの

礼拝メッセージ ー聖書のことばを、一緒に。

良い忖度、悪い忖度(2022.1.30)

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私の助けは、天地を造られた主から来る。
主はあなたの足をよろけさせず、
あなたを守る方は、まどろむこともない。
詩篇121篇3節





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【第一サムエル記 21章1-9節 】

 ー良い忖度、悪い忖度

 

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今日の聖書のことばは、サウル王に疎まれ、妬まれ、憎まれていのちまで狙われて、最も頼りにする親友サウル王の息子ヨナタンに迷惑はかけられないという思いで逃亡生活に入ったダビデが、助けを求めてノブの司祭アヒメレクを訪ねた場面での出来事です。
 
「ノブ」とは町の名前で、エルサレムの北5kmくらいのところにありました。
サウル王の時代、ここに神の幕屋があり、いけにえを捧げる礼拝が行われていました。
 
ここにはたくさんの祭司が住んでいて「祭司の町」と呼ばれていました。
 
サウルが王様になってからしばらくの間イスラエル預言者はサムエルでしたが、サウル王は神の御心に従わずたくさんの罪を犯したので、神の怒りをかい、神は預言者サムエルに、ダビデに油を注ぐように命じました。
 
つまりダビデを次の王にしなさい、ということです。
 
ダビデに油を注ぐと預言者サムエルは表舞台から姿を消します。
 
「もう私の役目は終わった」と引退してしまったのです。
 
しかしサウル王はまだ実権を握り続け、引き続き王に君臨しているのですが、サムエルがいなくなったため神の御心を聞くことができません。
そのため、急きょサムエルの師匠であったエリという預言者のひ孫であるアヒヤという司祭を預言者にします。
 
本来は預言者も神が任命されるのに、王様が決めてしまったのです。
 
そのような預言者は王におもねるようなことしか言えません。
 
国民の味方ではなく王の味方です。
 
助けを必要とするダビデが、王の味方をする預言者を訪ねれば通報されてしまうでしょう。
そのためダビデはアヒヤの弟アヒメレクを訪ねることにしました。
 
ダビデはただお腹が空き、空腹を満たしたいだけでした。
 
アヒメレクも当初は王に追われるダビデが訪ねてきてどう対応しようかと戸惑っていました。
 
人におもねったり、忖度するのではなく、正しいことを神に示されるままに行うことが大切です。
 
空腹の者に食べ物を与えることは当然のことです。
求める者に与えるのは、イエス様の教えでもあります。
 
正しいことは神の御心です。
 
神の御心に従うことのできる人になりましょう。