35) ピラトは答えた。「私はユダヤ人ではないでしょう。あなたの同国人と祭司長たちが、あなたを私に引き渡したのです。あなたは何をしたのですか。」 36)イエスは答えられた。「わたしの国はこの世のものではありません。もしこの世のものであったなら、わたしのしもべたちが、わたしをユダヤ人に渡さないように、戦ったことでしょう。しかし、事実、わたしの国はこの世のものではありません」。 37) そこでピラトはイエスに言った。「それでは、あなたは王なのですか。」イエスは答えられた。「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです 。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。」38) ピラトはイエスに言った。「真理とは何ですか。」彼はこう言ってから、またユダヤ人たちのところに出て行って、彼らに言った。「私は、あの人には罪を認めません。39)しかし、過越の祭りに、私があなたがたのためにひとりの者を釈放するのがならわしになっています。それで、あなたがたのために、ユダヤ人の王を釈放することにしましょうか。」 40) すると彼らはみな、また大声をあげて、「この人ではない。バラバだ。」と言った。このバラバは強盗であった。
* * *
統一協会と政治家の密接な関わりが世の中を騒がせています。
巧みに名前を変えて、現在は「世界平和統一連合」と名乗っていますが、最初に世間を騒がせたのは1980年代末から1990年代にかけてでした。
さらに1992年の合同結婚式で日本のタレントやオリンピック選手が式に参加したのは記憶に新しいと思います。
そのほかにも多くの人々が霊感商法や共同生活などで一家離散に追い込まれたり、財産身ぐるみ剥がれたりと、大きな社会問題を引き起こしました。
多くの法的訴えを起こされて反省したかと思いきや、しぶとく活動を続けていたようです。
そしてこのたび自民党を中心に多くの政治家が献金や支援を受けていたことが明るみに出て社会に衝撃を与えました。
統一協会(世界平和統一連合)は〝宗教〟ではありません。
カルトすなわち社会悪であり、社会問題を引き起こす団体です。
宗教は人間を幸せにし、喜びで満たすものですが、彼らは多くの人々に不安を与え不幸にしています。
社会悪を引き起こす人々(反社)と交流を持ったタレントがいっとき厳しく処分を受けてメディアから姿を消しましたが、同じ反社である団体と交流を持った政治家が処分を受けないのは片手落ちです。
しかも閣僚を務めるような人物が、明らかに関係があったのを「認識していなかった」とか「今後は適切な距離を持って接したい」とか言い訳しかしないのは、何とも往生際が悪いとしか言いようがありません。
またそれで満足してしまう国民の政治に対する生ぬるさも情けなくなります。
統一協会と関係があった政治家はみな一様に理屈を捏ねます。
イエス様を十字架にかけようとしたユダヤ指導者たちも理屈を言いました。
でも本当に大切なものはただ一つ。
真理です。
真理というとこむずかしい論理や原理と思いがちですが、真理とは真実です。
政治家は反社の支援を受けた。
イエス様は神の子救い主であり、人類の救いのために十字架にかかられた。
それが真理であり、真実なのです。