あなたを癒すもの

礼拝メッセージ ー聖書のことばを、一緒に。

多様な人間社会(9.18メッセージ)

だから、あすのための心配は無用です
あすのことはあすが心配します
労苦は、その日その日に、十分あります

マタイの福音書6章34節

 

ヨハネ福音書19章1−11節

1) そこで、ピラトはイエスを捕らえて、むち打ちにした。2)また、兵士たちは、いばらで冠を編んで、イエスの頭にかぶらせ、紫色の着物を着せた。 3) 彼らは、イエスに近寄っては、「ユダヤ人の王さま。ばんざい。」と言い、またイエスの顔を平手で打った。4) ピラトは、もう一度外に出て来て、彼らに言った。「よく聞きなさい。あなたがたのところにあの人を連れ出して来ます。あの人に何の罪も見られないということを、あなたがたに知らせるためです。」5)それでイエスは、いばらの冠と紫色の着物をつけて、出て来られた。するとピラトは彼らに「さあ、この人です。」と言った。 6) 祭司長たちや役人たちはイエスを見ると、激しく叫んで、「十字架につけろ。十字架につけろ。」と言った。ピラトは彼らに言った。「あなたがたがこの人を引き取り、十字架につけなさい。私はこの人には罪を認めません。」 7) ユダヤ人たちは彼に答えた。「私たちには律法があります。この人は自分を神の子としたのですから、律法によれば、死にあたります。」 8) ピラトは、このことばを聞くと、ますます恐れた。9) そして、また官邸にはいって、イエスに言った。「あなたはどこの人ですか。」しかし、イエスは彼に何の答えもされなかった。10)そこでピラトはイエスに言った。「あなたは私に話さないのですか。私にはあなたを釈放する権威があり、また十字架につける権威があることを、知らないのですか。」11) イエスは答えられた。「もしそれが上から与えられているのでなかったら、あなたはわたしに対して何の権威もありません。ですから、わたしをあなたに渡した者に、もっと大きい罪があるのです。」    

                                  

日本聖書刊行会 新改訳聖書

 

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私たちが生きる世界にはいろいろな人たちがいます。

さまざまな価値観を持ってさまざまな考え方をし、それぞれの人生を生きています。

 

エス様の十字架の出来事が描かれた聖書の中にもさまざまな人間が登場しさまざまな生き方を私たちに見せてくれています。

 

ユダヤの群衆は、彼らを扇動するユダヤ教指導者の言うとおりに、自分の信念とは関係なくシュプレヒコールを繰り返し「イエスを十字架につけろ」「バラバを解放しろ」と言います。

エス様を憎む感情というよりも、〝皆がやっているから自分もそうする〟という完全な群集心理によって行動していました。

 

ユダヤ教指導者たちは、何が正しくて何が間違っているかを論点にするのではなく、自分たちのプライドを傷つけられそれに対する恨みと憎しみで行動していました。

 

一方イエス様を連行・警備するローマ兵たちは何もできない囚人をいたぶるように揶揄し、暴力を振るいました。

「どうせ処刑されて死ぬんだから囚人の服を奪い取ろう」などという盗人同然の行動をします。

 

また裁判官のピラトは、ローマ総督として自分の管理下で問題を起こしたくないという保身的な態度が見え見えの行動をとっています。

つまりイエス様を無罪放免すればユダヤ人の暴動を招きかねないし、十字架につけてしまい、後でローマ法に何も違反していないということになって自分に責任が及ぶことを恐れていました。

 

十人十色みんながみんなそれぞれの思いを持って生きています。

 

でもイエス様は、そんな一人ひとりに十字架のみわざを通して神の愛を届けようとしておられました。

 

自分のことだけでなく、他の人の考えを、生き方を、受け入れて理解することを心がけましょう。

 

そして、すべての人に神の愛で仕えることのできる人になりましょう。  

          

 

〜多様な人間社会【ヨハネ福音書 19章1ー11節 】〜