〜All you need is love〜
ヨハネの福音書 20章 1−10節
1) さて、週の初めの日に、マグダラのマリヤは、朝早くまだ暗いうちに墓に来た。そして、墓から石がとりのけてあるのを見た。。2)それで、走って、シモンペテロと、イエスが愛された、もうひとりの弟子とのところに来て、言った。「だれかが墓から石を取っていきました。主をどこに置いたのか、私たちにはわかりません。」3) そこでペテロともう一人の弟子は外に出て来て、墓の方へ走った。4)ふたりはいっしょに走ったが、もう一人の弟子がペテロより速かったので、先に墓に着いた。 5) そして、からだをかがめてのぞき込み、亜麻布が置いてあるのを見たが、中に入らなかった。6) シモン・ペテロも彼に続いて来て、墓に入り、亜麻布が置いてあって、7) イエスの頭に巻かれていた布切れは、亜麻布といっしょにはなく、離れた所に巻かれたままになっているのを見た。8) そのとき、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来た。そして、見て、信じた。9) 彼らは、イエスが死人の中からよみがえらなければならないという聖書を、まだ理解していなかったのである。10) それで、弟子たちはまた自分のところに帰っていった。
* * *
イエス様が十字架に掛かられたのは金曜日でした。
アリマタヤのヨセフ、ニコデモ、イエス様の母マリヤとその姉妹、クロパの妻マリヤ、マグダラのマリヤの6人は、急ぎイエス様の遺体を十字架から降ろして近くの墓に埋葬しました。
ユダヤの一日は日暮れとともに始まるので、早くしないと翌日になってしまうからでした。
翌日の土曜日は安息日でいっさいの労働が禁じられていたからです。
安息日が終わり日曜の朝が来ると、夜明けとともに…1節によればまだ辺りが暗いうちに、まずマグダラのマリヤが墓へ向かったとあります。
マグダラのマリヤは純粋にイエス様の弔いのために墓へ行きました。
彼女ほどイエス様の愛を感じた女性はいなかったと思います。
イエス様は社会の底辺で身体を売って生きていた彼女に神の愛を伝え、彼女のとらわれていた魂を解き放ちました。
マグダラのマリヤにはイエス様にお返しするものは何もありませんでした。
遊女ですから身体を売って得たお金はすべて元締めのような人たちに吸い上げられていました。
彼女がイエス様にしてあげられることは、自分がイエス様にしていただいた〝愛すること〟だけでした。
イエス様を愛しているから、墓へ急いだのですが、そこにイエス様の遺体はありませんでした。
人類最大の謎の一つ…イエス様の遺体はどこへ消えたのか?
しかしこれは謎ではなく、神であるイエス様が聖書の言葉通りに、死からよみがえったということです。
この報告を聞いたヨハネとペテロも墓へ来て、この事実を確認しました。
私たちは、愛が大切であることがわかっているのに、なかなか愛を実践できません。
ペテロやヨハネ、マリヤたち女性陣もイエス様への愛があるなら、ユダヤの伝統を無視してでももっと早く行動することができたでしょう。
しかし当時の常識の中でしか行動できませんでした。
イエス様はいのちを捨ててまで私たちを愛してくださいました。
私たちも、何より愛を優先させましょう。
愛は最も優れていて、いつまでも残るものなのです。
〜All you need is love〜【ヨハネの福音書 20章1ー10節 】