ローマ人への手紙 １２章９－１８節
9) 愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善から離れないようにしなさい。10) 兄弟愛を持って互いに愛し合い、互いに相手を優れた者として尊敬し合いなさい。11) 勤勉で怠(おこた)らず、霊に燃え、主に仕えなさい。12) 望みを抱いて喜び、苦難に耐え、ひたすら祈りなさい。13) 聖徒たちの必要をともに満たし、努めて人をもてなしなさい。14) あなたがたを迫害する者たちを祝福しなさい。祝福すべきであって、呪ってはいけません。15) 喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。16) 互いに一つ心(こころ)になり、思い上がることなく、むしろ身分の低い人たちと交わりなさい。自分を知恵ある者と考えてはいけません。17) だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人が良いと思うことを行うように心がけなさい。18) 自分に関することについては、できる限り、すべての人と平和を保ちなさい。
近年の社会的風潮として、悪口を平気で言って人をバカにしたり、笑いのネタにしたりする場面が多くあります。
そしてそんな話で盛り上がってみんなで喜んでいます。
ですがその実、自分はそんな言われ方はしたくない。
話の肴(さかな)にされたくないと思っています。
本当は誰もが、自分は優しくされたい。
あたたかい言葉をかけてほしい、と思っているのです。
だったら他人にもそうすべきです。
私たちは偽りのない愛で触れ合い、愛によって仕え合う必要があります。
古代教会は「愛の共同体」と呼ばれていました。
人間は「優しくされたい」と思いつつ、でも世の中には優しさがなく、ギスギスした人間関係の中を生きていかなければなりませんでした。
はるか昔からそうだったのでしょう。
そんな中、教会には人々の欲する優しさやいたわり、ぬくもりがありました。
イエスキリストの愛を知り、神に愛されている喜びを知っている人々は、神の愛によって触れ合う喜びを知っています。
そしてその愛は、仲良しの仲間の間だけではなく、誰に対しても…たとえ自分と敵対する人々にも、同じように向けられていくのです。
それが神の愛だからです。
愛はそもそも神様のもの。
いつまでも変わらず、誰とでも平等に接する神の愛によって仕え合い、助け合って歩むことを心がけましょう。
そして、その愛の元となるのが教会であることを忘れないように。
教会が愛の源泉であることを、世の人々に証しできるようになりたいと思います。
〜【今だから愛】 ローマ人への手紙 12章9－18節 〜
