あなたを癒すもの

礼拝メッセージ ー聖書のことばを、一緒に。

誰のせいでもありゃしない  みんなおいらが悪いのさ

創世記 4章1-10節     

1)  人は、その妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「私は、主によって一人の男子を得た」と言った。2) 彼女はまた、その弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは大地を耕(たがや)す者となった。3)  しばらく時が過ぎて、カインは大地の実りを主へのささげ物として持って来た。4)  アベルもまた、自分の羊の初子(ういご)の中から、肥えたものを持って来た。主はアベルとそのささげ物に目を留められた。5)  しかし、カインとそのささげ物には目を留められなかった。それでカインは激しく怒(いか)り、顔を伏せた。6)  主はカインに言われた。「なぜあなたは怒っているのか。なぜ顔を伏せているのか。7) もしあなたが良いことをしているのなら、受け入れられる。しかし、もし良いことをしていないのであれば、戸口で罪が待ち伏せている。罪はあなたを恋い慕うが、あなたはそれを治めなければならない。」8)  カインは弟アベルを誘い出した。二人が野にいたとき、カインは弟アベルに襲いかかって殺した。9) 主はカインに言われた。「あなたの弟アベルは、どこにいるのか。」カインは言った。「私は知りません。私は弟の番人なのでしょうか。」10)  主は言われた。「いったい、あなたは何ということをしたのか。声がする。あなたの弟の血が、その大地から私に向かって叫んでいる。

                                 

(聖書  新改訳2017/©︎2017 新日本聖書刊行会       


   

 

今朝のお話は、最初の人類であるアダムとエバが、神様との約束に背き、その結果エデンの園を追放されてからのことです。

 

エバは相次いで男の子を産みました。

兄はカイン、弟はアベルと名付けられました。

 

兄のカインは農耕で生計を立て、弟のアベルは家畜を飼って生計を営むようになります。

 

ある時兄弟は、神へのささげ物をします。

 

父母アダムとエバは神の怒りを買ってエデンを追放されても、彼らの神への畏敬の念は変わりませんでした。

 

神を敬い、おそれる信仰を持つことを子どもたちに教えていたのでしょう。

 

 

カインは農耕をする者でしたから、収穫した農作物の中からささげ物をしました。

 

一方弟のアベルは牧畜を営んでいたので、羊の初子で最良のものを捧げた、とあります。

 

神はアベルのささげ物は受け入れ、カインのささげ物には目を留めませんでした。

 

カインはこのことに怒りをあらわにしましたが、神は「なぜあなたは怒(いか)っているるのか?」と尋ねます。

 

そして「正しいことをすれば受け入れられる。怒っていないで怒りを治めなさい。でないと大変なことになる」と7節で言っておられます。

 

神のおっしゃるとおり、治められなかったカインの怒りは、理不尽にも弟アベルに向けられました。

 

アベルはカインの嫉妬、恨み、憎しみにより殺されてしまいます。

 

人類初の殺人事件でした。

 

問題はどこにあったのでしょうか? 

 

アベルは最上の物をささげ、カインはそうではないものをささげた、ということです。

 

どちらを受け入れ、どちらを喜ぶか。

 

それを決めるのはささげられた神の側であり、人間の側ではないのです。

    

かつて国会で「一番でなければいけないのですか?」と発言した議員がいました。

 

他人のものが受け入れられ、自分のものが受け入れられなくてもいいではないですか。

 

なぜ受け入れられなかったかを考えて反省し、次回には受け入れられるようにすればいいだけのことなのです。

 

怒る前に、嫉妬する前に、恨む前に、まず考えてみましょう。

 

何が原因で何が悪いのか。

 

意外にも、だいたい責任は自分自身にあるものです。

 

反省して、次に受け入れられ認められるように、努力をしましょう。

 

 

【誰のせいでもありゃしない  みんなおいらが悪いのさ】 創世記  4章1-10