ー イエス様の愛、数えてみよう!ー
仏教に「因果応報」という思想があります。
前世であったり祖先だったりの過去の行いの善悪の結果が現在の自分にもたらされる、という思想です。
自分自身と関係なく厳しい仕打ちを受けなくてはならないという、理不尽な思想とも言えます。
古代ユダヤ社会でも同じ思想がありました。
障がい者は先祖の罪がその人に表れていると考えられていたのです。
イエス様は、それは誤りであるとおっしゃいました。
障がいは人間にはわからない神様のご計画が現れているだけなのだ、と。
障がいのある人々にとっては実に救われる優しいことばでした。
イエス様はまさしく世にあって光輝く存在です。
また生まれつき目が不自由な盲目の人の目を見えるようにしてあげた時、イエス様は地面に唾を吐き泥をこねて盲人の目に塗り「シロアムの池で洗いなさい」と言ってその人がその通りにすると目が見えるようになった、という奇跡を行いました。
一見すると不衛生で原始的とも言える方法です。
私たちも子どもの頃、ちょっと転んで膝を擦りむいたような時に、母親が傷口に唾をつけ「痛いの痛いの飛んでけー!」と言われると治ったような気がした、そんな体験をした人もいると思います。
実際唾には細菌を洗い流す作用があるようですが、なんといっても母親の子どもへの愛が痛みを取り払ってくれたのだと思います。
イエス様は母のような愛によって盲人の目を開いたのです。
父の愛、母の愛、友の愛。
私たちは気づかないうちに多くの愛を体験しているのに、それに気づいていません。
目が開かれた人もイエス様の愛に気付いていません。
私たちもイエス様の愛に気づいていないかもしれません。
讃美歌に「数えてみよ主の恵み」という歌があります。
イエス様は私たちを日々愛してくださっています。
イエス様の愛を数えてみましょう。
そして、感謝しましょう。