〜やっぱり愛〜
ローマ人への手紙 12章 9−18節
9)愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善に親しみなさい。 10)兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい。 11)勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕えなさい。 12)望みを抱いて喜び、患難に耐え、絶えず祈りに励みなさい。 13)聖徒の入用に協力し、旅人をもてなしなさい。 14)あなたがたを迫害する者を祝福しなさい。祝福すべきであって、のろってはいけません。 15)喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。 16)互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、かえって身分の低い者に順応しなさい。自分こそ知者だなどと思ってはいけません。17)だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、すべての人が良いと思うことを図りなさい。 18)あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。
* * *
聖書は「人の悪口を言ってはいけない」「人を傷つけるような行いをしてはいけない」など、人が迷惑と思うことは悪い行いでありしてはならないと教えています。
自分を傷つけるような敵対する相手であっても、優しく親切に接するようにと神様は仰っています。
しかし現代の風潮は、人を押しのけ踏み台にして自分が成功を手に入れることを良しとし、また人をバカにしたり、こき下ろしたり、おとしめることで人々の笑いを得る、そういうやり方がもてはやされる傾向にあります。
人間はそもそも罪人で、人の失敗や過ちを喜ぶものです。
しかし聖書は、それはしてはいけないと教えているわけで、私たちは隣人を愛さなければなりません。
愛しているなら、共に嘆き、悲しみ、励ますことのできる人にならなければいけません。
現代の、人をおとしめこき下ろして笑いものにする傾向は間違いなく世の中に悪い影響を与えるでしょう。
子どもたちはそれを見て、自分の生活の中で同じことをするようになります。
そしてそこにいじめが発生し、傷つき憔悴する子どもたちが生み出される…それは決して考えすぎではありません。
ひとりひとりが心がけて隣人を愛せる人になれば、世の中にいじめはなくなるでしょう。
人をバカにしたりおとしめる言葉には、それを聞いて笑っている人々も本当は心の中で、自分はああ言われたくない、本当は優しい言葉をかけてもらって和やかに穏やかにいたい、と思っているはずです。
人との関係には嘘があってはなりません。
嘘のあるところに本当の信頼関係は築けません。
誠実に、そして相手に尊敬の念を抱き協力し助け合って、人との間に平和と平安を保ちましょう。
愛は全てを完全に結び合わせてくれるのです。
〜やっぱり愛〜【ローマ人への手紙 12章9ー18節 】